診療コラム

矯正処置

矯正処置

矯正処置の効用について

歯並びがいいのは、素晴らしい財産です。
審美的な要件の改善は計り知れない効用をもたらします。
でも、少々乱れているからと言って落胆することはないと思います。

歯並び治療の価値は“見た目”と“機能”に大別することが出来ます。
矯正治療による審美性の改善は明瞭です。 
  
矯正による特記すべき機能改善のポイントが呼吸や嚥下という機能への効果です。
これは歯並びというより骨格自体へのアプローチといえます。

歯並びの悪さを起こす大きな背景に顎が小さいということがあります。
口の上あごの天井というのは実は鼻の穴の床なんですが、アゴの天井が狭い人というのはつまり鼻のスペースが狭いということで、当然空気の出入りに抵抗が出ます。
いきおい、お口を使って息をするようにになります。

お口で息をする弊害というのは、その行為のみでも歯並びが悪くなる要素になりますが、冷たく乾燥した細菌の多い外気が喉を直撃しますから風邪を引きやすく扁桃腺の障害が出てきます。
そのまま肺へ突入するので肺への負担も増えます。
口腔内の湿気も奪い取られますので歯茎は代謝障害をおこし、細菌の酸も濃縮され虫歯にも歯周病にもなりやすくなります。
もちろん、口臭の原因にもなります。

鼻で息をすることで上記の問題は払拭されますが、さらに重大な問題は全身の免疫力の獲得に大きく関わっているということです。

実はリンパ球などの免疫機能は皮膚や粘膜上などで育まれるのですが、量質とも最大の場が鼻の穴の壁の鼻粘膜なのです。
ここに細かなゴミや細菌が侵入することで刺激を受け、どんどんリンパ球を作る能力が養われ、免疫力の強い体になっていきます。
そしてその時期は発育期はもちろんですが、高齢にいたるまで生涯にわたっても行われています。

咀嚼の機能はその筋肉、骨格が成長しきる発育期までに歯列の改善を紛れ込ませることで完成度の高い効果を得られますが、等価に重要な鼻呼吸という機能を改善することは年齢によらず価値は高いのです。
上あごの骨を大きくすることは何歳になっても可能です。

このように矯正治療は、適切に行なえば

1) 咀嚼機能の改善
2) よりよい成長発育への後押し
3) 呼吸や免疫機能の改善
4) そして審美的な改善

などなど身体への好ましい効果は多く認められます。
しかし、一貫して求められることは日々の食生活を維持するため、最終的な仕上がり、つまり咬み合わせの管理です。

咬み合わせ治療も、矯正治療もそれぞれ極めて複雑な内容を扱います。
なかなか片手間では行なえない守備範囲ですから、矯正専門医、補綴専門医、それぞれの担当歯科医が明確な目標を示し、安全のためのガイドラインの下でのチームアプローチによって受療するのがより望ましいと考えます。

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