診療コラム

ヒトの食性について

ヒトの食性について

ヒトの食性について

脊椎動物は古生代のカンブリア紀(約5億年前)に出現した魚類に始まります。それはまさに我々の先祖です。魚類はシルリア紀に水中生活から陸上に進出して、両生類、爬虫類へと進化し2億3千万年前に哺乳類となりました。

その進化の流れのキーワードはサバイバル能力です。

そして、その中核にあるのが、それぞれの動物の食性です。

偏食の動物は立場が弱く、あらゆる食物を摂取(雑食)出来るように変化した、あるいは出来た動物が次の世代を担っていったわけです。

その究極がヒトの持つ歯であり、歯並びの形状であり、顎の形態と機能であり、頭部周辺から続く首、体、手足を抱合した人間全体全ての”すがた、かたち”なのです。

人間の頭蓋骨の宗族発生

魚類、爬虫類の牙(下図一番左)から、キザミ(赤と青)が出現し、3連の直線状の歯になりそれが水平にスライドしながら平面を構成し”臼”の形を作ってきました。
言うまでも無く、サバイバルのための食物粉砕、臼磨のための適応です。

このかたちはサルの仲間に共通で、約6000万年前に獲得されてきました。
人類は700万年前に出現したのですが、それ以降もずっと機能は変化し続けてきました。
肉食と火の使用は150万年前で顎のコンパクト化と脳の肥大が促進されましたが顎のメカニズムの基本は同じであり咀嚼を効率化する方向に臼磨運動は維持されてきました。

この歴史の流れを勘案すると、ヒトの機能(全身のコンデション)を充分生かすためには、行なうべき生活様式(リズム、運動等)というものが有って、食については”雑食”であり”臼磨”を主体とした”多咀嚼”が望ましいといえます。
そしてこのことは、さまざまな効用が得られることが示されています。

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